静寂を作るということ
「静寂(静粛)の練習」とい うモンテッソーリ教育の活動があります。
モンテッソーリ教育の中では、【日常生活の練習】の“運動の調整”に分類されます。
これは、モンテッソーリ博士がある日「子どもは静けさという神秘的で単純なことを愛する」という発見を したことから生まれたレッスン(活動)です。自己を抑制する力や、落ち着き・忍耐力を育む狙いがあります。家で親子だけの時も、幼稚園など大勢の子どもがいる場面でもどちらでも静寂練習は行えます。
「ゆったりと椅子に座って手を膝の上におこうね」と声をかけ、静寂に誘います。音を立てないで椅子から立つ見本・静かに座る見本を示して、実践させてみます(大勢の場合は、皆が見守る中ひとりずつ実践)。
そして静寂を楽しんだり、発展的には目を閉じて外の小鳥のさえずり・風の音・雨の音を聞いたり、室内の時計の秒針のかすかな音を聞いたり、先生の出す音(例えば本をめくる音)を当てるということをしたりします。
子ども達は最初は訳も分からず目を閉じて静けさを保っていたのが、次第にそれまで意識したことのなかった音が聞こえたり、自分自身が騒音を生み出していた事実、そして「静寂は作れるものだ」ということに気付くでしょう。ここがたぶん子ども達の興味のポイント。
「え?子どもが静寂を好むの?」と初めは懐疑的だった私も、子どもが小さかったある日静寂に誘ってみたら、意外に子どもがノリ気だったので驚きました。お友達と電車に乗ってお出かけ中にわいわい騒ぎ出したときにも、「静かにして周りの音を聴いてみよう」と誘うと効果的でした。子ども達は騒がしいのが好きなのではなく、静寂が作れるものだと知らないだけなんですね。
カトリックの幼稚園では、お祈りの時間には空気がピンと張り詰めたように静寂が保たれています。また、モンテネのしろいこどもキッチンをお手伝いに行ったときも、静寂の中で、気持ちの切り替えのための線上歩行を楽しげに実行している子ども達の様子を目の当たりにしました。
いつもはあんなに元気な子どもたちが自ら静寂を楽しんでいる姿、秩序を好んでいる姿。興味深いです。







yasuko さんのコメント,
2009年5月7日 @ 11:43:45
小学生の娘が、学校に行ったあと。
2歳になる息子が、一人で静かに窓の外を眺めています。
一人の時間を、ゆったりと堪能している様子。
うっかり、声を掛けそうになった声を呑みこみ(!)ました。
これからも、mariさんのブログを読んで、
子どもの静寂を壊さないように心掛けたいと思いました。
思います。
mari さんのコメント,
2009年5月8日 @ 6:52:43
子どもが静かに集中しているときって、
本当に“うっかり”声をかけそうになりますよね!
まだしゃべらない赤ちゃんに向かってたくさんの声掛けをしていた頃の
約2年間の習慣が染み込んじゃっているのかも、と思います。
いかんいかん。