モンテッソーリ教育とは
■モンテッソーリ教育とは?
今から100年余り前、悲しい戦争の時代を生きた、科学者であり医師でもあったマリア・モンテッソーリ博士(1870~1957イタリア)が、今後の世界平和を願って、平和を構築していく健全な「新しい子ども」を育成していくことを第一として編みだした教育法で、その科学的な眼を通して子どもを観察する中で発見したことを体系化したものです。
■環境を整える。ひとりでするのを手伝い、どうやるかをしてみせる。
モ ンテッソーリ教育は、子どもが持っている力(自己教育力)を信頼し、自立を援ける教育。子どもはできないのではなくどうやったらいいか知らないだけなの で、子どもたちが100%自己教育力を発揮できるように 、ふさわしい環境設定 (人的環境、物的環境)、適切な教具 を準備・配置し、子どもに使い方を提示し、子どもが満足するまで繰り返し出来るように配慮し てあげること が大人の役割です。モンテッソーリ教育は、その基本的な精神を充分に理解すれば、家庭の中でもその他の環境にも応用できる教育法です。
■大切な時期: 敏感期
子どもが、その時発達させようとしている能力にかかわる事柄に特に敏感になり、夢中になって取り組む時期があります。敏感期は様々な事柄を対象に出現するので、モンテッソーリ教育には5つの分野が存在します。
① 日常生活の練習 : 運動の敏感期
② 感覚教育: 感覚の敏感期
③ 言語教育: 話し言葉の敏感期、文字に対する敏感期
④ 算数教育: 感覚の敏感期、数に対する敏感期
⑤ 文化教育: 感覚の敏感期、文化の敏感期
■4つの活動サイクルと正常化
環境の魅力が子どもを呼び、大人が適切なやりかたをしてみせ誘いかけ、子どもが自発的動機にめぐり合って建設的な(手を使った)活動を行うとき、自然にエ ネルギー(自己教育力)があふれて集中現象が生じます。進んで繰り返し、楽しみを体験すると、その結果様々な動きや能力を獲得できるようになります。その 精神の集中を通した成功体験の積み重ねから、子どもは大きな喜びと自信、達成感、充実感を味わい、自立した人間へと成長していきます。
① 自主選択 (自分で自由に遊具・教具を選ぶ)
「わー!面白そう」「あれ、やってみようかなあ」
② 繰り返し活動 (かかわる。自分で選んだことは、興味を持って続けられる)
「こうかな?」
「あっちかな?こっちかな?」「もっとやってみよう」
③ 集中現象 (全人格をかけて夢中になって一生懸命かかわる)
大人は最初に使い方を伝え、あとは見守ります。間違えの訂正もしません。
「あれ、おかしい間違った。
正解はこっちかな」
④ 正常化 (できた!完成した!という充実感・達成感。それが自立につながる)
「ひとりでできた!自分でやるって楽しい」![]()
■自発的活動をサポートする環境と「してみせる」時のポイント
・基本は子どもが自分で活動を選べること(棚に見やすく取りやすく置く、など)
・適切な場所(水場、床)、集中できる環境の配慮
・1つの作業に複数の用具が必要な場合はあらかじめトレイなどにひとまとめにセットしておく
・お手本は正確に、超スローテンポで (動きで見せるのが先で、言葉かけはあと)
・間違いを指摘しない (自分で気づくように配慮する)など
■魅力的な遊具(教具)のポイント
・知的好奇心をくすぐるもの (五感の刺激)
・子どもに合ったサイズ(高さ・長さ・大きさ・重さ)
・要素をひとつに絞る (シンプルなほうが子どもが集中)
・色や形が美しい、清潔、本物である(慎重に扱う態度が身につき、美しさに惹かれて子どもが自然と手を出す)
・多すぎない (季節や子どもの状態に合せて整理。種類別に整理)
■家でも出来ることがたくさん!
モンテッソーリ教育では、子どもの学びを「勉強」と呼ばず「お仕事(あるいは活動)」と呼んでいます。手作りで作れる教具はあるし、日常家にあるものを使って家の中でも出来る「お仕事」がたくさんあります!
モンテッソーリの本より 「個性の建設 零歳~六歳の発達」
モンテッソーリの本より 「手から吸収する 3歳から6歳」
モンテッソーリの幼児教育 本より「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」
モンテッソーリの本より 「0歳から2歳の子どもについて」
番外編: なぜ散歩中に線の上を歩く?~平衡感覚を鍛えたい?~
おもちゃ遊びや空想は子どもを伸ばさない!?



















